医王いろいろ閑話
2021年10月17日 10:01
10月16日土曜講座 白井裕泰先生 宗禅寺薬師堂に関する資料
昨日の土曜講座にて、ものつくり大学名誉教授・羽村市文化財審議委員会会長の白井裕泰先生がご講演をして下さいました。
宗禅寺にある川崎一本木薬師堂についてご考察をいただき、宗禅寺の薬師堂が羽村市内で一番古い建造物であると言っても差し支えないことが確定致しました。
宗禅寺の薬師堂は天正11年(1583)に再建されたと伝承(寺院明細書等より)があり、宗禅寺の創建よりも古くからこの土地にあったという古いお堂です。
白井先生は、宗禅寺の薬師堂の木鼻や虹梁などの建築細工様式を周辺地域に存在する同じような堂宇の建築細工と比較され、天正年間の再建という記録がほぼ正確なものであるとご判断されました。
市内には東京都の文化財となっている阿蘇神社本殿(1676年建立)がございますが、室町年間に普請された建造物は宗禅寺の薬師堂のみということになり、お守りしているお寺としては薬師堂を後世にしっかりと継承していく思いを改めて持った次第です。
ここに白井裕泰先生のご用意してくださいました資料を添付致します。白井裕泰先生、誠にありがとうございました。